JR東日本の発車メロディについて What is "Departure melody"?


 JR東日本で使われている発車メロディは、昭和63年3月11日に渋谷駅と新宿駅で初めて
導入されました。導入当時は、年々増加するサラリーマンの通勤時のイライラを解消させよう
という試みで行われていました。

 メロディの制作を担当したのは音響メーカーの「YAMAHA」で、日本人の一番落ち着く音色
として「ピアノ」「鐘」「ハープ」「小鳥のさえずり」の音を使った各メロディが、新宿駅14ホーム
に12曲渋谷駅2ホームに2曲が導入されました。この曲群は、隣り合ったホームで同時にメロ
ディが鳴っても違和感無く聞こえる様に、大変工夫が凝らされていた様です。

新宿駅導入当時の代表的なメロディ

新宿駅の代表的なメロディ(ピアノと小鳥の鳴き声)
新宿駅の代表的なメロディ(ハープとせせらぎ)
新宿駅の代表的なメロディ(ピアノの早音節と鈴)
新宿駅の代表的なメロディ(素朴な鐘の音)


 乗客には比較的好評だった為、山手線内から順に放射状へと延ばす事になりましたが、
「YAMAHA」の物はコストが嵩むと言う事からか、その後は「旭電通」「UNI-PEX」「永楽電気」
「カンノ製作所」の各社がメロディを制作し、順次各線へと広まっていきました。

 各社共それぞれの特徴があり、すぐに分類できます。

東洋メディアリングスの代表的なメロディ
東洋メディアリングス社 導入当初のメロディ(Water Crown)
東洋メディアリングス社 導入当初のメロディ(Cielo Estrellado)
ジーケイの代表的なメロディ
GK社 新タイプのメロディ(発車5音色c)
GK社 新タイプのメロディ(発車4音色c)
UNI-PEXの代表的なメロディ

UNI-PEX社のメロディ(せせらぎ)
UNI-PEX社のメロディ(春)

永楽電気の代表的なメロディ

永楽電気社のメロディ(アマリリス)
永楽電気社のメロディ(牧場の朝)

カンノ製作所の代表的なメロディ

カンノ製作所のメロディ(その1)
カンノ製作所のメロディ(その2)


 導入当初からは想像も出来なかった程にまでメロディの導入は進み、現在その総数は優
に100曲を越えます。ただ、そのいくつかの曲の中には、停車時間が短い駅なのに長いメロ
ディが使われており、いつも途中で止められたり、旋律的におかしな物があり、少し大げさに
なりますが「心理的影響」を与える物もあるそうです。
(注:あくまでも噂の範囲です)

 そこで、新たにメロディの製作会社として参入したのが、「櫻井音楽工房」です。発車メロデ
ィその物の必要性を再考し、音楽的に理にかないつつも警告音の役割性を果たすという新曲
を45曲開発し、新宿駅と立川駅などで順次導入し始めています。

櫻井音楽工房社の代表的な新メロディ

櫻井音楽工房制作の新型メロディ(夏色の時間)
櫻井音楽工房制作の新型メロディ(スプリングボックス)


 将来的には、現在首都圏で使われている曲の殆どが、この新メロディに置き換えら
れてしまうかもしれませんがこれも致し方ない事なのでしょう。


 また、発車メロディの中での変わり種として、蒲田駅では有名な映画「蒲田行進曲」
が、山形駅では地方民謡で有名な「花笠音頭」が、仙台では「青葉城恋歌」が使われ
ている等、その地方にあった独自のメロディが使われているのも特徴です。

 最近では、JR東日本以外でも発車時にメロディを用いる会社が増えてきました。日頃、
何気に気にせずに聞き逃しがちな”発車メロディ”ですが、たまには駅ごとに微妙に違っ
たメロディを聴き比べてみるのも面白いものかも知れません。



↓なお、最近はJR東日本の各楽曲を取り上げたCDも発売しているようです。
詳しくは下記にて。

      


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